■エアコンフィルターは定期的に交換することが大切
クルマのエアコンは、メンテナンスを怠るとイヤな臭いが発生したり、エアコンの効きが悪くなったりなど、快適性に大きく影響します。
特に「エアコンフィルター」は定期的な交換が必要で、自分でも交換することができるといいますが、どの程度の頻度で交換するといいのでしょうか。
【画像】「えっ…!」 これが「交換していないエアコンフィルター」です
クルマのエアコンは、乗車中の快適性に大きく影響します。
特に花粉や黄砂の多い季節には、窓を開けずにエアコンだけで車内の空調をコントロールしているという人もいるかもしれません。
イヤな臭いの発生を抑えて適正なエアコンの効きを維持するためにも、エアコンフィルターの定期的な交換が大切です。
カーエアコンを構成する部品のひとつであるエアコンフィルターは、外の空気を車内に取り込む時に、ホコリや塵などのゴミを取り除いたり、花粉や黄砂、PM2.5などの物質を取り込まないように空気をろ過するなどの役割があります。
実はこのエアコンフィルターは消耗品で、定期的な交換が必要なのです。交換せずに使い続けると、フィルターが目詰まりして本来の性能を発揮できなくなります。
フィルターの目詰まりは、空気の流れが低下することで、エアコンに負荷がかかり燃費の悪化や故障のリスクがあるほか、フィルターに詰まったゴミやホコリが原因でフィルター内部にカビが発生してしまう恐れもあります。
エアコンフィルターの交換時期の目安はクルマごとに示されており、例えばトヨタ「プリウス」で推奨されている交換頻度は、走行距離1万5000kmごと、大都市や寒冷地などで交通量や粉塵の多い地域では7500kmごとで、走行距離に関わらず12ヶ月を超えない期間での交換が必要です。
ほかにも、スズキ「スイフトスポーツ」では、1万kmまたは12ヶ月ごと、寒冷地や粉塵の多い地域では5000kmまたは6ヶ月ごとの清掃を行い、車検ごとの交換が推奨されています。
なお、フィルターの清掃ができるかどうかは車種やフィルターによっても異なるため、取扱説明書を確認するか、ディーラーに確認してみるといいでしょう。
エアコンフィルターはグローブボックスの中に設置されているケースが多く、交換には工具が必要なく自分でフィルターを購入して交換することも可能です。
フィルターはカー用品店やインターネット通販で数千円程度で購入することができますが、車種ごと形状が異なるため、自分のクルマに適合するものを選びましょう。
エアコンフィルターについて、中国地方のスズキ販売店スタッフは、次のように説明します。
「当店ではエアコンフィルターは車検ごとの交換をおすすめしていますが、臭いやエアコンの効きが気になるようなら1年ごとに交換するといいでしょう。
特に、新車で購入した場合は最初の車検が3年後なので、車検を待たず交換するほうがいいかもしれません。交換する際は工具もいらないので自分で交換することもできますし、ディーラーに依頼しても数千円程度なので気軽に相談してください」
また、エアコンフィルターの中には消臭機能の高いものや、アレルギー物質の除去に優れた高性能なタイプもありますが、高性能だからといって通常タイプよりも長く使えるというわけではありません。
こうした製品を選ぶ場合でも、定期的な交換を忘れないことが大切です。
※ ※ ※
カーエアコンを快適に使うためには、エアコンフィルターの定期的な交換は必須です。特に、花粉にさらされている今の時期では、夏に備えてメンテナンスしておくことが重要です。
車検や点検の際にディーラーや整備工場で交換してもらうのも安心ですが、自分でも比較的簡単に交換できるため、取扱説明書を確認しながらチャレンジしてみてもいいかもしれません。
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